味をあらわすタガログ語(フィリピン語)

フィリピンでは多くの言葉が話されています。
タガログ語はマニラ首都圏を中心に使われている言語で、公用語のフィリピン語のもとになった言葉です。

今回はタガログ語(フィリピン語)で味をあらわす表現を紹介します。

    日本語    タガログ語(フィリピン語)  読み方  
lasaラーサ
おいしいmasarapマサラッ(プ)
おいしくないhindi masarapヒンディ マサラッ(プ)
あまいmatamisマタミス
辛いmaanghangマアンハン
塩からいmaalatマアーラッ(ト)
すっぱいmaasimマアーシム
にがいmapaitマパイッ(ト)
しぶいmapaklaマパクラ
生臭いmalansaマランサ
味が薄いmatabangマタバン
味が濃いmatapangマターパン

※読み方の(ト)(プ)は強く発音せずに軽くその音を残す程度に読むといいです。

ma-ではじまる単語が多くありますが、これはma-が形容詞をあらわす接辞(言葉をつくる部分)だからです。ma-を取った部分は語根といわれるもので、この語根が意味をあらわします。

たとえば、matamis「あまい」は、

ma-(形容詞をあらわす接辞)+
tamis(「あまさ」という意味の語根)

からできています。

Masarap ang manok na ito. 「この鶏肉はおいしいです」

「少し~」と言いたい場合。

「少し甘い」「少し辛い」と言いたい場合は、medyo(メジョ)を前につけます。

  medyo matamis 「少し甘い」
  medyo maanghang 「少し辛い」

「とても~」と言いたい場合。

「とてもおいしい」「とても塩辛い」など、「とても~」と言いたい場合は、

①同じ言葉を2回くり返す 
 masarap na masarap 「とてもおいしい」

②napaka-のあとに語根をつける 
 napakaalat 「とても塩からい」(alatが「塩からさ」という意味の語根)

これらの方法で「とても~」と強調することができます。

「~ではない」と言いたい場合。

「すっぱくない」「にがくない」など、「~ではない」と言いたい場合は、上の表の「おいしくない」hindi masarapのように、形容詞の前にhindi(ヒンディ)をつけます。

hindiは英語のnotにあたるもので、否定文をつくるときに使います。

hindi maasim 「すっぱくない」
hindi mapait 「にがくない」

タガログ語(フィリピン語)の発音はそれほど難しくありません。
カタカナで書いてあるとおりに読めば、一応通じます。
基本はローマ字読みすればOK。

ただ、伸ばす音なのか、伸ばさない音なのか注意しておぼえていくと良いと思います。伸ばすか伸ばさないかで意味が変わってくる単語もあります。

また、最後の「ト」や「プ」という音は強く発音せずに軽く音を残す程度で発音してください。